【先物・ドル円・原油分析（4/19）】アルファ・キャピタル新シリーズ始動！先物・ドル円・コモディティを徹底分析！

By: Yusuku Kuroiwa | Posted: 2021/04/20

マーケットレポート　4月19日（月）

【リサーチの目的】

本日の日経・米国株式指標・日経先物・為替・原油価格の分析を通して日米の金融市場をマクロの観点から分析し、明日の相場の動きを予測する。また、1銘柄の動きについて分析し今後の動きを予測する。

【相場の値動き】

日本市場における新型コロナウィルス感染症の再拡大の影響は大きく上値が重たかった。今夜の米国市場は利益確定売りにより大きく下げており、日経先物も同様に下げている。明日の日経平均も大きく下げることが予想される。詳細は以下を参照する。

	4月19日
日経平均225	29,685.37	2.00	0.01%
マザーズ	1,257.16	6.69	0.53%
TOPIX	1,956.56	-4.31	-0.22%
日経225先物	29,690	-40	-0.13%
ダウ平均	34,200.67	164.68	0.48%
S＆P500	4,185.47	15.050	0.36%
ナスダック	14,052.34	13.58	0.10%
ドル/円	108.1	-0.72	-0.66%
原油価格	63.21	-0.42	-0.66%
米国10年	1.60%	0.02%	-
ビットコイン	6,037,942	-610,661	-9.18%

・ダウ平均、ナスダック、S＆P（先週末→月曜寄り付き）→利益確定売りによる下落

依然として米国市場の相場は強く、先週末のダウ平均は史上最高値を更新した。大手銀行の決算が好調であることが市場では好感された。また、先週発表されていた各種経済指標も概ね良好な結果を残していることが市場にとっては追い風となっており株価を押し上げていた。

一方で、FRBは緩和政策にみられるように景気回復に関しては慎重な姿勢を保っており、米長期金利は1.5％半ばから1.6％で変動しており、ドル円も108円半ばで推移していた。

月曜午前の米国相場は先週末の高値の警戒感から主要３指数で利益確定売りが先行している。

・先物/ドル円　ドル売り加速・米市場の売りを引き継ぐか

本日の日中の日経先物は前日40円安の29,690円で引けた。本日は終日新型コロナウィルス感染症再拡大の懸念により上昇と下落をしていた。

前場では上記懸念から売りが優勢となったがその後は買い戻しが入った。しかし、後場になると大阪府で吉村知事が緊急事態宣言を要請し再度売りが優勢となり、最終的には40円安で取引を終えている。

NT倍率は東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体株が堅調に推移したことで15.17倍で引けている。

手口面では、大和証券が3160枚、ソシエテジェネラルが887枚で買い越し、みずほ証券が2777枚、クレディスイスが715枚売り越している。

先週末のビットコインの下落や米長期金利が下落していたこともありドル売りが強い。一時、米長期金利上昇により108.0ドルから108.2ドル台に持ち直したが、その後は下落し引き続きドル売り優勢である。

米中首脳会談で台湾や東シナ海における情勢について連携すると報道されたことが米中の関係悪化の懸念となったことでリスク回避の動きが米長期金利下落を呼び込んでおり、円買いを加速させた。

今晩は米国市場で利益確定の売りが強く、日経先物もこの流れを受け継ぎ大幅に下落することが考えられる。米長期金利が下がり続ければドル売りは加速するだろう。

・原油価格　もみ合い→下落か

先週から原油価格は利益確定売りとその後の買い戻しによるもみ合いの流れが続いている。今晩はドル売りもあり原油価格も下落するか。

【今日の値上がり銘柄の分析】

本日は全市場の中で(株)イメージワン（2667JQS）が前日比300円高、1487円でストップ高となった。イメージワンはIT 医療と再生可能エネルギーを事業としている会社である。

同社は、福島第一原発処理水の清浄化等に関する有望技術を有しており、4月13日にプレスリリースにて実験結果を4月23日に記者会見を開き発表することを予定していると発表している。当該プレスリリースが出てから同社の株価は上昇しているが、記者会見が近づき良好な結果が得られることが期待され本日は特に上昇した。

明日は本日の利益確定売りが先行することもあるが、まだ上昇するか。

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